第7回「装備論 I :重装ヒーラーと軽装ヒーラー」


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ナイド: 今回も『出張所』のリテイクか。
Phant.F: うむ。 しかしそれにしても前回のはあまりに華がなかったな。
ナイド: オレとお前だけでは、それは仕方在るまい。
ルディア: では始めましょうか。 今回は『装備論 I :重装ヒーラーと軽装ヒーラー』ですね。どういう意図なのですか?
Phant.F: ヒーラーと言っているのは、『回復系能力の使い手』だが…そのヒーラー達は、どんな装備をしているイメージだろうか? という話だ。 ローブや服を着ている? プレートメイルを着ている? あるいはチェインメイルやブレストプレートくらいを着ている?
ナイド: …確かに、最も鎧のイメージが幅広いのがヒーラーだな。 戦士なら何か理由が無い限りはそれなりに重い鎧を着ているだろうし、魔法剣士でない純粋な魔術師が鎧を着ている事もイメージし難いし、盗賊系ならば着ていても革鎧かチェインシャツ以上という事はないな。
ルディア: 私の場合は聖職者でもなく、武器が細剣という型外れなタイプですね。 装備は動きを妨げない呪法強化服にしています。
Phant.F: まあ、それは例外だな。 さて、どんなイメージだっただろうか? ローブを着ているならばFFの影響かもしれないし、チェインメイルあたりならWizかあるいはドラクエの影響かもしれない。プレートメイルを着ているならば…TRPG経験者か? ルールにもよるが。
ルディア: 癒し手、と聞いてしまうと、攻撃手段さえ持たない可憐な女性がひたすら回復の力や支援の力をばら散くイメージがありますが…神官、と聞くと、いかつい顔のがっしりした男性が金属鎧を着込んでメイスやモーニングスターを手にして敵を殴り倒していても違和感ないですからね。 さすがに言い過ぎですが。
Phant.F: 攻撃手段を持たないヒーラーとか聞くと、某ゲームの殴られる毎に経験値を得ていく僧侶を思い出すな。そのくせアレの僧侶は防御が薄かったイメージがあるが。
ナイド: 個人的には、回復系能力の使い手はそれなりに倒れにくくあって欲しい。故に、ある程度重武装にして物理的な脅威への対応が欲しい所だ。 まあ、だからといって最前列に立って麻痺毒とか受けてもらっても困るが。
Phant.F: それは難しい所だな。 基本的には前衛は防御重視、後衛は攻撃重視、という考え方があるが…メイン回復役が前列に立つ事は行動不能系状態異常のリスクが増えるし、かといってメイン回復役が後列にいると「やることがない」時が発生したりするからな。
ルディア: 防御に能力を使っていない分、より強い行動ができるはずの後衛が何もしないというのはもったいないですからね。大抵の場合、後衛の回復役は支援役も兼ねてますね。そうでなければ、防御を固めて『中衛』という位置に立ちますね。その両方という場合も多々ありますが。
Phant.F: ゲーム的には、回復役が強化系支援役を兼ねていて、魔法攻撃役が弱体化系支援役を兼ねている事が多いか? 回復役の鎧が薄い場合は弱体化系支援も回復役が持っていたり、そこそこ強い魔法攻撃を使えたりする場合もあるが。
ナイド: まあその辺は、能力のリソースをどこに振っているかというバランスの問題だけだな。重武装をできる能力を持っていないなら、その分だけ何か優れたものがあるべき、というものだな。
ルディア: では、今回の結論はどうしましょう?
Phant.F: ヒーラーが重装であるか軽装であるかは、趣味の範囲内、といったところか。
ナイド: これだけやって結論がそれでいいのか。
Phant.F: いや、お前の言ったとおり、リソース配分の差でしかないだろう。
ルディア: いまひとつ締まりませんが…では、今回はここまでとしましょう。

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