第6回「能力論 I :HPとMP」


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Phant.F: 今回は、元々は別の所に書いていた『出張所』のリテイクだ。
ナイド: メンツはオレとお前だけか。
Phant.F: うむ、メンツが違うと雰囲気が大違いだな。
ナイド: まあ、たまにはいいのではないか?
Phant.F: そうだな。では早速始めよう。今回は『能力論 I :HPとMP』だ。
ナイド: ふむ。ならば問う。『HP』とはずばり、何なのだ?
Phant.F: 無論、えちぃポイントだ(`・ω・´)キリッ
ナイド: …帰っていいか?
Phant.F: お約束くらいはやらせろ。
ナイド: …ふむ。HPは、ほぼ全てのゲームで「ヒットポイント」と言われるな。
Phant.F: そうだな。「何発喰らっても大丈夫か」、故にヒットポイントのはずだな。
ナイド: …一撃で4桁減るとか良くあるし、オレが知る限り一撃9桁とかあった気がするのだが。
Phant.F: ま、もはやヒットポイントはそんな概念では無いな。
ナイド: ならば今のHPとは、果たして何だと考える?
Phant.F: そうだな…「致命傷を回避し続ける力」というのはどうだ?
ナイド: …複合値、か?
Phant.F: そう。それは肉体の耐久力であり、回避し続ける体力であり、受けた攻撃を捌く技術であり、致命傷を受けない運であり、ともかく理由はともあれ倒れない「しぶとさ」だ。
ナイド: ふむ。ならば次だ。『MP』とはずばり、何なのだ?
Phant.F: 無論、むっつりポイントだ(`・ω・´)キリッ
さもなくば、妄想パワーだ(`・ω・´)キリリッ
ナイド: Σ┗┐ヽ(・∀・)ノ
Phant.F: おぅふ!
ナイド: ふむ。しかしMPはゲームによって若干差があるな。「マジックパワー」「メンタルポイント」辺りが多いところか。
Phant.F: まあ、いずれにせよ「魔法使用回数」をもう少し汎用にしたモノだな。
ナイド: 魔法使用回数の概念はどちらかというと、前もって用意してある呪文、というイメージだな。
Phant.F: 回数制は、昨今の魔法のイメージにはあまり合わないが。
ナイド: ならば今のMPとは、果たして何だと考える?
Phant.F: 大きく2分されると思うが、「魔法力」あるいは「精神力」だろうな。
ナイド: 魔法のみに関わるモノか、精神力そのものか、の差か。
Phant.F: 魔法の力という何かが身体に蓄えられていて、それを消費するという考えが前者。だが、何故か眠る事で回復するという不思議。
ナイド: 眠る事で回復するという不思議についてはHPも似たような物だがな。
Phant.F: 魔法の力を操るために精神力を大量に必要とするという考えが後者。精神力なんざ、誰でも毎日大量消費していそうではあるがw
ナイド: そんな事を言ったら白兵戦で使う精神力は並大抵の物では無いからな。まあ、そっちで消耗する精神力はHPの中に含まれると思うが。
Phant.F: オレ個人的には、MPとは魔法のための特殊な力であり、かつ少しずつ自然回復する、という概念が一番それっぽくて好きなのだが。
ナイド: それを言うならばHPも自然回復はあってしかるべきだが、システム上面倒だからな。寝れば回復、というのはシステムの簡略化上で都合が良い。
Phant.F: リアリティを追求するあまり複雑になりすぎては、ゲームとしてはいまいちだな。…昨今はそんなゲームの、何と多い事か。
ナイド: まあ、MPは本来、有限である事にこそ意味があるからな。自動回復など、MPの有限性に反する。
Phant.F: イメージの抽象化とゲーム性を上手くする事が、能力数値化の最大のポイントだからな。
ナイド: では、まとめに入るか。
Phant.F: 『HP』とは『しぶとさ』。
『MP』とは『有限リソースである証』。
ナイド: HPはともかく、MPはそれでいいのか。
Phant.F: 魔法が有限である事など、ゲーム上や物語上の都合でしかない。だから何らかの力を数値化している事など、後付けの理由でしかないんだ。だからこれでいい。
ナイド: まあ、魔法が有限である事でゲーム性を向上させるシステムが多いのは事実だな。強力である代わりに、限りがある。
Phant.F: そういうことだな。
ナイド: では、今回はこれにて終了するか。

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