第5回「術師基礎論 I 」
ルディア: | 前回の冒頭で予想が付いていたでしょうが、今回のテーマは『術師基礎論 I 』です。 |
ナイド: | ふむ。 だが、魔術の事は誰が話すのだ? オレ達は魔術の専門家では無いからな。 |
ルディア: | それはご安心ください。 今回も、専門家のゲストを呼んでいます。 どうぞ〜。 |
メモリア: | 入るわよ。 ‥‥魔術の専門家なんて呼ばれると、ちょっと照れるわね。 |
ナイド: | お? オレ達と初対面のキャラとは、また珍しいな。 |
ルディア: | はじめまして、メモリアさん♪ |
メモリア: | そうね、ナイドは同じ世界にはいたんだけど、実際会ってはないわね。 ま、DK2 の第4期のキャラと第5期のキャラが会えるわけは無いのだけど。 ‥‥でも、はじめましてでいいの? わたしと『魂の原型』が同じキャラ、別の世界で会っているのだけど? |
ナイド: | ?‥‥まさか、ミルフィネアか? 確かに彼女も最終的には“天の魔術師”の2つ名が約束された術使い。 『上空の記憶』の名を持った貴女と近いのは頷ける。 |
ルディア: | ナイドさん、ナイドさん、そんなオリジナル世界の話の裏事情なんて、誰も知りませんよ。 少しだけ説明すると、ミルフィネアという名の魔法使いが私やナイドさんも参加しているオリジナルな話の中にいらっしゃるのですよ。 |
メモリア: | で、わたしは何を話せばいいのかしら? |
ルディア: | あ、そうでした! ではまずは、魔術師に求められるものは何だと思いますか? |
メモリア: | いきなり難しい事を訊くわね‥‥わたしは、『切り札』としての役割かなって思うわ。 |
ルディア: | 切り札‥‥ですか。 |
メモリア: | そ。 魔術師っていろいろいるから、それぞれがさまざまな魔法を抱えているわけだけど、その限られた魔法を使うからには、相応の結果を期待するでしょ? それが通常の手段では無理で、魔法にしか頼れないような状況でも。 |
ナイド: | 個人的には、魔法でなくてもやれることを魔法で行う必要は無いと思うがな。 |
メモリア: | そうね、魔術師の在り方としては、わたしもそれが正しいと思うわ。 魔法というものは、少なからず限られていたり、リソースを消耗するものだもの。 |
ルディア: | だから、通常の手段で試みて行えなかった事を、魔法で解決するという「最後の手段」という意味で、切り札なのですね。 |
メモリア: | そう。 だからわたし達は、さまざまな呪文を覚えていかなければならないのは当然の事、その呪文にどんな使い道があるか、どんな時に使えるか、どんな欠点があるかなども知っておかなければならないし、使いどころである事を瞬間的に判断する力も身に付けなければならないのよ。 |
ナイド: | ふむ‥‥呪文使いは大変だな。 |
メモリア: | 前線では戦士が危険を冒してがんばってくれてるのよ? その程度の頭脳労働、余裕でできなくて何が魔法使いよ。 |
ナイド: | ‥‥貴女がよく杖やその釘バットを振り回して白兵戦を仕掛けていたのは幻か? |
メモリア: | わたし別に、白兵戦を下賎な物だとか思っている頭のカタい高慢魔術師とは違うもの。 殴って済む相手なら殴るわよ。 |
ルディア: | だからといって、あなた方があまり前線に立つのは‥‥ |
メモリア: | って、ルディアもあまり前線には出れないんじゃないの? |
ルディア: | 私は最近、『魂の原型』の設定を Phant.F さんに変更して頂きましたから‥‥次にどこかの世界に創られるときは、白兵戦能力が上がっているはずですし、防御魔法系統の行使能力も上がっているはずなのです。 |
メモリア: |
そうなんだ。 それは次が楽しみね。 まあ、わたしだって前線で無茶をする気はさらさら無いわよ。 |
ナイド: | 体力が比較的低くて装備が薄いから、一発当たると痛いからな‥‥まあ、それはオレも変わらないのだが。 |
ルディア: | では、術師にとって大切な心がけとは、何だと思いますか? |
メモリア: | その瞬間、自分に何が求められているか、常に判断する事かしら。 そして呪文の使いどころを間違わない事。 呪文を使わない術師も、呪文を使うリソースの足りない術師も、等しく役立たずなのよね。 |
ナイド: | 術使いは、リソースを消費すれば最強、消費しない間は最弱という特性があるからな。 リソースの使いどころが難しいところだな。 |
ルディア: | 今回はメモリアさん、わざわざお越しくださって、ありがとうございました。 |
メモリア: | わたしも楽しかったわよ。 |
ルディア: | 皆様も、お付き合いありがとうございました。 では、またの機会にお会いしましょうね♪ |
-- Piece of Phantom --
composed by Phant.F
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