(薬草師ルディア) | 今回は、王国での話の流れのお話です。王国での話の進行方法とそれ以外での話の進行方法、です。 |
(偵察兵ファント) | F(素)はTRPGと王国の話の進み方の違いでも話したいのか? |
(Phant.F) | それもあるね。ただ、自由と秩序ってのは一概にどちらがいいとは言えないから、難しいところなんだけどね。だから話すのは、差異だけってことで。 |
(薬草師ルディア) | どうしてそこで『ロウフルとカオス』の話になるのですか? |
(Phant.F) | 大ざっぱに言えば、王国にはルールという物が無い。‥‥もっとも、『書き込みをする』という時点で最低限のルールはあるのだが。でもそれは、プレイヤー(素)同士のレベルであってゲームのレベルではない。キャラクターに制限をかけれるのはあくまで本人だけ、ということだ。それが自由。 |
(Phant.F) | TRPGってのは、ゲームとしてのレベルのルールがある。数値化ってのはそう言うことだ。できることはできるし、できないことはできない。『強さ』という概念も数値化されている。多くの場合各プレイヤーで同じ値になるようになっているね。それが秩序。 |
(偵察兵ファント) | なるほどな。確かに『ロウフルとカオス』はどちらがいいという物ではない。秩序は束縛となるし、自由は混沌となるからな。 |
(薬草師ルディア) | それが話の流れ方とどういう繋がりがあるのですか? |
(偵察兵ファント) | 最近の王国の傾向はTRPGに近いって事さ。 |
(薬草師ルディア) | ??‥‥どういうことですか? |
(Phant.F) | 王国じゃ元々、話の流れは全員の書き込みによるものだっただろ?もう少し言えば、全員が世界そのものに手が出せるのさ。一方、TRPGでは世界法則はGM(ゲームマスター)だ。物事の可能不可能は迷ったら彼(彼女かも?/以下略)に委ねるし、話の展開も彼が決める。 |
(偵察兵ファント) | 最近は王国でも、話の展開自体は個人が持っていることが多いね。ただそれは先ほどからの話にあるように良し悪しは言えない。あるとすれば好みだけだな。 |
(薬草師ルディア) | そういう事ですか。私はどちらも好きです。話の展開を握るのは苦手ですけど。 |
(偵察兵ファント) | そうだな。僕(等)はどちらかというと、話の中で「こういう時はこういう行動だ!」ってのを考えて動くのが好きだからな。置いておいた布石が役立つ瞬間ってのがたまらなくてね。 |
(薬草師ルディア) | 裏でもFさん、そういう事してますからね。『トラップ・キーワード』でしたか?先読みなんてそうそう上手くは行かないですのに。 |
(Phant.F) | 上手く行かねぇからいいんだって。むしろ意味があるのは、『そういうことをすること』なんだから。いつも先の事を考え、周囲に注意を払い続けるのがファントだからな。 |
(薬草師ルディア) | 私の場合はどうですか? |
(Phant.F) | ルディアの場合は『こういう時はこう反応してこういう行動をするんだろうなぁ』と想像して、それが『これしかないっ!』って思えた時が良い。 |
(偵察兵ファント) | ‥‥たまには自分で話を動かそうとは思わないのか? |
(Phant.F) | まあ、それは好みの問題もあるしな。オレは話に乗る方が好きだから。あと、もともとGMは苦手だしな。オレには常識的知識や歴史的知識等が足らない。進行をやれと言われりゃ努力はするつもりだが。 |
(薬草師ルディア) | ちょっとハチャメチャなのも、またやりたいですよね。多少不条理でも、「それもありかな?」って思えるような。‥‥でもそれは、多くの場合人数が必要ですけど。 |
(偵察兵ファント) | そんなわけで、もともと自由なのが王国だ。それを常識的にまとめて行くのも良し、ハジけるのも良し。時に流れに沿い、時に流れを掴み、時に流れを引っ掻き回す。話(すとり)を作っていくのは、参加者全員なのだから。 |
(Phant.F) | な、なんだか談義にしてはきれいにまとまった気がするぞ? |
(薬草師ルディア) | いいではないですか。ではこれで終わります。(第23回・終わり) |