第21回「キャラ同士の関係」

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(偵察兵ファント)キャラ同士の関係か‥‥。ほとんどの場合これはすとりによって形成されるものだな。
(Phant.F)ああ。但し、いくつかの例外はある。素が同じキャラクター、つまり複数のキャラを持つ方は、自分のキャラ同士の関係の設定をあらかじめ決めておくことができる。もちろん「お互いを知らない」も可だが。
(偵察兵ファント)なるほど。
(Phant.F)また、あらかじめ話し合われて最初から関係を決めておくこともある。シュタルト殿とユウ殿の『腹違いの兄弟』などがそれにあたる。
(偵察兵ファント)『魔族』はそれの広範囲版かな?彼らはお互いに面識を持っていることが多そうだしね。
(Phant.F)そうだな。まあ、オレは魔族キャラを持っていないから詳しいことは分からないが。
(偵察兵ファント)元からある関係の設定ってのは、結構面白いね。その人の過去をある程度知っているって事が実現できる。すとり中で出会うと、今のその人は分かってもその人の過去は分からない。
(Phant.F)少なくともキャラは誰かから聞かない限りその人の過去を知ることはできないからな。王国内で『ナイド』の事を知っているのはルディアだけだし。――ああ、ついでだから言っておくか。
(偵察兵ファント)何をだ?
(Phant.F)自キャラのお互いの関係。
(偵察兵ファント)何を今更。ルディアさんが僕の命の恩人だということはもうひとすとで公表された事だ。それ以上でも以下でも無い。
(Phant.F)逆は分かるのか?
(偵察兵ファント)さあな。まあ僕は、ヤバい毒を盛られてた患者ってとこだろう。彼女は特定の個人を見るような性格では無さそうだ。‥‥多分。
(Phant.F)最後の『多分』が微妙に謙虚だな。まあ、わざわざ自分のキャラに自分のキャラの感情を傾けてもオレは面白くないし、仮に何かあってもお前以外だ。
(偵察兵ファント)だろうな。
(Phant.F)‥‥元からの関係の話はこの辺にして、すとり中に形成された関係の話に移ろうか。
(偵察兵ファント)そうしよう。すとり中に決めるから、その関係は極めて普通の出会いに近い。そこそこ第一印象が重要になってくる。それと、自分のキャラの性格によるな。僕だから嫌うっていうキャラもいる。ルディアさんなら嫌わないキャラでもね。
(Phant.F)ルディアは人を嫌うことがあまりできないからな‥‥。ほとんどの場合誉め言葉を伴った印象で人を見る。
(偵察兵ファント)僕は嫌いな奴は嫌いだからね。表に出すか否かはともかくとして。
(Phant.F)いや、お前にはむしろある程度表に出させるようにしている。ただ、仕事として礼儀正しく振る舞うことはできる。あまり話そうとはしないだろうが。
(偵察兵ファント)他の人からはそこそこ好かれているキャラでも、キャラの性格と合わなければ嫌いになる可能性がある。
(Phant.F)アキちゃん(変装状態)ってその一人か?ユウさんやブリンクさんと話しているからファントも普通に振る舞ってはいるが‥‥。
(偵察兵ファント)そうかもな、とだけ言っておこう。まあ何にせよ、会ったときに何をしていたかでかなり印象が変わる。最も、2回目以降で修正されることもあるだろうが。だが、その場に居合わせないところで何をやっていても、キャラからキャラに対するイメージは変わらない。
(Phant.F)まあ、そうなるだろうな。
(偵察兵ファント)‥‥で、結局いつも通り結論が出ていないが?
(Phant.F)気にするな。些細なことだ。
(偵察兵ファント)ちっとも些細じゃないっ!(第21回・終わり)

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