第17回「キャラメイク」

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(偵察兵ファント)今回の話は、僕やルディアさんのような『キャラクター』を作るときの事だ。僕らのワガママなカミサマが、何を考えて僕らを作っているかって言う話だね。
(薬草師ルディア)Fさん(素のことらしい)は、この世界ではファントさんの闇サイド、ナイドさんを含めて3つの人格しか動かしていませんけど、実際はもっといらっしゃいますからね。
(偵察兵ファント)まあ、似通ったキャラも多かったりするけど。特にTRPGでは。奴の人格ストックなんてたかが知れてるしな。
(Phant.F)悪かったな、人格ストックが少なくて。これでも作るの苦労してるんだぞ。ついでに言うと、人格だけではキャラは完成しない。
(薬草師ルディア)キャラクターは、言わば1つの独立した個体ですからね。外見から能力、人格、技能、知識に至るまで。加えて現在、どんな人と関わっていて、何をしているかも決めますね。過去に起きた出来事を加えることもありますね。
(偵察兵ファント)人間関係とか過去とかは、後付けすることも多いけどね。で、F、お前はどうやってキャラを作っているんだ?僕や『オレ』、ルディアさん製作秘話とかあるのかい?
(Phant.F)まずは一般論から始めようか。キャラは一般に、行動指針がはっきりしてる奴の方が作りやすくて動かしやすい。
(Phant.F)ちょっと極端(失礼)な例を挙げるとハオラーンさんのような方だな。行動はストレートでそれゆえ逆に操るのが大変なこともあるが、「キャラが勝手に動いてくれる」事も多いと思う。
(偵察兵ファント)ああ、分かる気がする。個人的にかなり好きだな、あのキャラ。何と言っても飽きない。
(Phant.F)ストレートなキャラを演じるのは、僕も嫌いではない。僕がそれをやらなかったのは、僕がスタンダードが嫌いだとかいう理由ではない(僕はスタンダードは結構好きだ)。その理由は、後にしよう。
(薬草師ルディア)他にはどんな作り方がありますか?
(Phant.F)『職業』をまず決める。その後で能力や性格を肉付けする。ここで「いかにも」な物を加えればイメージが楽で演じやすいが、「それかいっ!」って物を加えるのも一興だな。
(Phant.F)これもまた勝手に例を挙げさせてもらうと、前者はゆうさんの臨時キャラに多く見られ、後者は‥‥あれ?見当たらないな。敢えて言えば関西弁の泉の精霊さん‥‥ちょっと違うかな。かといってシュウ・ムラクモ氏も『職業』を最初に決めたキャラとは思えないし。彼は恐らく外見と性格が同時に決められて、その後に職業が外見から付随したと予測される。
(偵察兵ファント)F、あまり人様のキャラを詮索するな。
(Phant.F)あ‥‥すまない。少々調子に乗りすぎた。
(薬草師ルディア)でも意外と、『合わないことをやっている』方はあまりいらっしゃらないようですね。これもまた1つの作り方だと思うのですけど。
(偵察兵ファント)で、他に作り方はあるのか?
(Phant.F)趣味を思いのままに叩き付ける。
(偵察兵ファント)――は!?
(薬草師ルディア)――え?
(Phant.F)そのままの意味だ。ひたすら趣味だけで作る。さっきから気にしていたようだが、お前らはこうやって作られているんだぞ?さらに言うと、スタンダードキャラをやらなかったのもこれが理由だ。
(Phant.F)これまた勝手に例を挙げさせてもらうと、王宮キャラ以外の1stキャラに多いだろう。某二刀流魔法剣士の方(すでに某じゃない)あたり、僕と同じ趣味の匂いがする(かなり失礼)。いやむしろ、特に魔法剣士系の方は殆んどの方が趣味に走っているかも‥‥?(激失礼)
(偵察兵ファント)まあ、コンピュータゲームみたいなアーキタイプでは満足できない部分もあるからなぁ‥‥。「盗賊と戦士の中間は無いのかっ!」とかなぁ。
(薬草師ルディア)私もやっぱり、その、趣味で作られているのですか‥‥?
(Phant.F)ナイド=フライズとルディア=L=ローレンスは、はっきり言って一番最初のオリジナルキャラだ。何度か変遷していたり、場所によって違ったりするけどな。ことマエレスバージョンは、オリジナルバージョンとは大きく異なり、2人とも魔法が使えない。逆に言うとオリジナルバージョンのナイドは反則だ。
(Phant.F)ルディアも実はいろいろとあるんだけど、もうスペースが無いな。安心しろよ、ルディア。名実共に2ndキャラなのは間違いないんだから。オリキャラ内知識量No.1はキミなんだぞ。さらにミドルネームあるのなんて2人しかいないしね。趣味で作られていることを嘆く必要は無いよ。
(薬草師ルディア)はい‥‥何だか少し、ほっとしました。――それでは、今回名前を勝手に借りてしまった皆様、本当にごめんなさい。ではこれで、「キャラメイク」の回を終わらさせて頂きます。(第17回・終わり)

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