第14回「魔法(3)便利魔法/魔法理論」

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(Phant.F)(今回は特別に、僕のオリジナルワールドから2人呼んできました。魔法剣士ジークと、魔術師ミルフィネアです。‥‥何故かって、ファントやルディアに魔法理論までやらせることはできないですよ。)
(赤い胸鎧の魔法剣士)へぇ‥‥俺達の世界とは別の世界か。『創造主』が複数人いるとは、随分と楽しげな世界だとは思わないか?ミーナ。
(白いローブの魔術師)そうねぇ‥‥確かに面白そうよね。でも、楽しんでばかりもいられないわよ、ジーク。あたし達の『創造主』があたし達をここに呼んだのは、理由があるみたいだしね。
(Phant.F)(そうだよ、早く魔法理論の話を始めてくれ。)
(赤い胸鎧の魔法剣士)うおっ、天からのお告げが聞こえるっ(笑)。分かったよ。まったく、わがままな『創造主』だな。
(白いローブの魔術師)あたし達の世界の魔法理論で良かったのよね?とはいっても、あたし達の世界の魔法って大ざっぱよね〜。
(Phant.F)(悪かったな。)
(赤い胸鎧の魔法剣士)まず、“詠唱”の意味から。これは、精神力を力ある言葉によって方向付けているのであって、無くても構わない。ただし、しないとまずまともな威力にはならないよな。
(白いローブの魔術師)私はある程度威力出るけどね。そうじゃないと≪瞬間移動回避魔法{ブリンク}≫なんて使えないし。あ、これは≪瞬間移動{テレポート}≫を瞬間発動させることによって2〜3m空間を“跳”んで、攻撃を回避する魔法よ。
(赤い胸鎧の魔法剣士)ミーナの魔力ならね。普通は瞬間発動なんてそうそうできやしないよ。
(白いローブの魔術師)まあ、あたしはジークみたいに剣で戦えたりしないからね〜。
(赤い胸鎧の魔法剣士)で、次は系統だ。だいたい、属性(火、水、風、地、光、闇、‥‥)ごとに積み上げていけるし、分野(便利、攻撃、防御、回復、‥‥)の同じ魔法は似ている。
(白いローブの魔術師)でも、攻撃魔法が使えると、だいたいその属性の便利魔法も使えるわよね。火なら≪発火{ティンダー}≫、水なら≪水作成{アクアクリエイト}≫、光なら≪持続光{コンティニュアルライト}≫‥‥
(Phant.F)(何げにオレの好きな魔法を並べてないか‥‥?)
(赤い胸鎧の魔法剣士)攻撃魔法は元々からして「高位」の魔法なんだぜ。それに比べてミーナが今言ったのは便利魔法でもかなり初歩の方の魔法だからね。
(白いローブの魔術師)さっきから出ている「便利魔法」というのは、文字通り便利な魔法。ちょっと高位な物になると≪浮遊{レビテート}≫、≪鍵開け{アンロック}≫、≪精神感応{テレパシー}≫なんてのがあるかな。
(Phant.F)(さらっと結構な物を例に出すなよ‥‥;)
(赤い胸鎧の魔法剣士)『創造主』〜!呼んでおいて口を出すなっ!/炎の力よ、我が剣にまとえ‥‥/≪火炎武器{フレイムウェポン}≫ッ!!
(白いローブの魔術師)面白そうねぇ、ジーク‥‥サポートするわ!/光の力よ、ここに集いて弾となり、さらに集いて光の雨となれ‥‥/≪光弾の雨{ライトバレットシャワー}ッ≫!
(Phant.F)(ちょっと待てぇ〜っ!!)‥‥躱しきれないっ!
(赤い胸鎧の魔法剣士)そこだっ!‥‥〈バーストソード〉ッ!!
(Phant.F)なっ‥‥!(ドガアァァァンッ!)ぐはあぁぁぁぁ‥‥
(白いローブの魔術師)‥‥これであたし達もゴッドスレイヤーなのね。
(赤い胸鎧の魔法剣士)そうだね、ミーナ。‥‥さて、帰ろうか。(二人で去る)
(Phant.F)勝手に殺すなぁ〜っ!生きとるわいっ!‥‥ったく、無茶な奴等だな。ふう。あんまり参考にならんかったが、これで終わるよ。(第14回・終わり)

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