(薬草師ルディア) | 今回は、「ファンタジー世界においてやってはいけない事」のお話です。
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(暗殺者ナイド) | ただ、これは『世界』によって大きく異なる。今回は、仮に一般的なファンタジー世界を想定して話を進めることにする。
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(薬草師ルディア) | ではナイドさん、貴方の経験から、このファンタジー世界でしてはいけない事の議論をお願いします。
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(暗殺者ナイド) | すとり内では無いとは言え、一言多くないか?ルディア。‥‥まあいい。まず、その前に、誰が法を作り、誰が違法を取り締まっているかだ。
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(薬草師ルディア) | あ、ごめんなさい‥‥;_えっと、法を作っているのは‥‥多くの国では国王様や領主様が作っておられますよね。取り締まるのは‥‥その下の兵士の方々でしょうか。
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(暗殺者ナイド) | そうだな。だが、さすがに兵士達だけでは細かい所まで取り締まるのは無理なようだな。だが、細かい事でもやってはいけないことがある。
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(薬草師ルディア) | (小声で)ナイドさんは取り締まられて無いのですよね‥‥暗殺が細かい事だったら、ほとんどの事が細かい事だと思うのですが‥‥
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(暗殺者ナイド) | ルディア、オレは取り締まられなかったが、別に暗殺を細かい事と言ったわけでは無いぞ。
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(薬草師ルディア) | あ、ご、ごめんなさいっ!;;
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(暗殺者ナイド) | まあ、そんなに気にしなくてもいい。で、だ。ファンタジー世界の法は、世界によって大きく違う。社会的な思想の発達具合いで、人の扱い方も大きく異なるからな。
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(薬草師ルディア) | だから今回は、ファンタジーならではの『禁止事項』の例なんですね。
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(暗殺者ナイド) | そう。ただし、それを破っていても平然としている奴も多い。オレもだが。そんなことはとにかくとして、例を挙げよう。
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(暗殺者ナイド) | まず、偉い人に心を読んだり嘘を見抜いたりする魔法なんて、間違ってもかけてはいけない。こいつは特に注意だ。ばれたら即刻不敬罪で首が飛ぶ。そういう場で詠唱しただけでも捕まると思った方が良い。
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(暗殺者ナイド) | 取り引きの場で、それをごまかすような魔法は使ってはならない。店先で何らかの詠唱を始めたら、それが何であっても叩き出されるだろう。
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(暗殺者ナイド) | 元々学ぶことさえ制限された魔法もあるだろう。高位の移動魔法などは、まず普通には教えてもらえないだろう。また、鍵を開ける魔法なんかも、それを悪用したら呪いが発動するような誓いをたてるか、犯罪組織あたりで密かに教わるか、くらいしか無いのではなかろうか。
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(暗殺者ナイド) | 町中で攻撃魔法をぶっ放すなど、言語道断。普通なら、即刻しょっぴかれる所なのだが‥‥無能なのか、王国の兵士たちよ。念のために言っておくが、家に当らなければ良いなんて物では無いぞ。
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(暗殺者ナイド) | 世界にもよるが、町中でフル装備など普通認められない。警備員は別だが。プレートアーマー以上の鎧、抜き身の大きな武器はまず門で止められる。これと前のとは、主に騒乱罪の系統だな。
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(暗殺者ナイド) | あと、旅人が町中で地図を広げるのもマズい事らしい。なんでも、スパイの容疑がかかるそうなのだ。情報屋(素の友人)に教わって以来気を付けている事なのだがな。‥‥と、スペースの都合もあるし、ひとまずはこのくらいにしておくか。
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(薬草師ルディア) | いろいろあるのですね‥‥。でも、私はきちんと守っていますよ。
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(暗殺者ナイド) | 当たり前だ。キミのような『外っ面一般人』が法を破っておいて無事ではすまない。‥‥ま、オレくらいになるとどうという事は無いのだが。
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(薬草師ルディア) | そんなことで威張ってはいけませんよ!
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(暗殺者ナイド) | おっと、すまない。『偵察兵ファン=トエフ』は、一応取り締まる権利を多少なりとも持っているのだったな。もっともかわりに、ある程度合法的に、普通なら違法の行為を行う権利も有しているわけだが。
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(薬草師ルディア) | ならこれからはファントさんとして、頑張って取り締まってくださいね。では、ありがとうございました、ナイドさん。これで、『禁止事項』の談義をひとまず終わりたいと思います。(第13回・終わり)
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