第6回「斧:柄が短く先端が重い近接斬撃武器」
ルディア: | 第6回目は、斧ですか。棍棒と比較的特性が近いようにも思えますが、槍よりも後にしたのは理由があるのですか? |
Phant.F: | はっきりとした理由は無いけれど、「尖った物」よりも「ある程度の長さのある刃」のほうが後発だと思われたから、だね。 |
ナイド: | 斧は「柄が短く先端が重い近接斬撃武器」だ。柄の長い斧については今回からは分けておこう。用法は棍棒系に似て、遠心力をもってぶっ叩く。刃を立てねばならないから、棍棒よりは精度が求められる。 |
Phant.F: | とても威力の高い武器だ。単純に破壊する力だけを考えれば、トップクラスの力を持つのではないだろうか。 |
ルディア: | 造りとしては、刃の部分を作るにはある程度の技術が必要かもしれませんが、そのくらいでしょうか。 |
ナイド: | 短所は棍棒系とほぼ同じ。同じ文章を持ってくると「間合いが短い割に重いため、より長い間合いの武器に対して攻め手に欠けると考えられる。また、同じ特性により、武器による防御にはあまり向かない。片手で使用できるので、盾と共に扱うのが短所をカバーしやすいと考えられる。」だが、まあほぼ同じだな。 |
Phant.F: | だが、棍棒ほどは使いやすくはないな。刃をきっちり当てる必要がある分、乱打はできない。 |
ルディア: | 斧の有効な使い方は、どのようなものが考えられるでしょうか。 |
Phant.F: | 斧は特性として、物理的な破壊力が高い。対象が無機物であっても相当な破壊力になる。それは生半可な防具であれば防具ごと叩き斬ってしまえる可能性すら秘めていることになる。そして当たればどこであってもただでは済まない。防御も防具もものともしない強烈な一撃を叩き込むのが良いと考えられる。 |
ナイド: | 一撃に込められる力と、それを放った後に制御できる力として、高い筋力を必要とする。ある程度の器用さもある事が望ましいが、まずはパワーだろう。 |
Phant.F: | 筋力が必要なのはほぼ全ての武器に共通だが、斧は特に筋力が重要となる武器の1つだろうな。とはいえ、武器の特性が斬撃である以上、狙いを付けて切り飛ばすなどの技術も欲しい、となるとやはり小器用さも欲しいところだ。 |
ルディア: | 意外とパワーだけの武器では無いのですね。 |
Phant.F: | 斧は建造物を破壊したり、植物の多い場所の道を切り開く事に使えるなど、道具としての一面も持つ、使い勝手の良いものだ。そして他の武器に比べると壊れにくい。そういう細かい利点も多い、小器用な武器だ。 |
ルディア: | ゲーム的にはどうでしょうね。命中率を犠牲にした高威力の一撃がある、ギャンブル性の高い武器であるイメージがありますね。あとは、腕力に応じて爆発的に威力が上がるイメージでしょうか。 |
ナイド: | 腕力をもって制御する武器ではあるが、戦闘以外にも用途があり、器用に制御する事で弱点を幾分かカバーできるという、パワーのみの武器では無いところが面白い。 |
ルディア: | というわけで斧とは、その破壊力をもって相手の防御と防具を貫いて叩き斬るパワーの面と、戦闘以外にも用途のある小器用さの面を持つ、意外と単純では無い武器でした。 |
ナイド: | 武器と道具の両面を持ち、ありあまるパワーを存分に活かせる、良い武器だな。 |
ルディア: | 以上、斧の回でした。では、今回はこの辺りで終わりにしましょう。 |
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composed by Phant.F
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