第7回「剣:柄が短く先端が重くない近接斬撃刺突武器」


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ルディア: 第7回目は、剣ですか。ようやく剣が来ましたね。
Phant.F: まあここまで来たら、いよいよ剣の出番だろうと。ただ、(実際にはそこそこ切れるとはいえ)刺突寄りの細剣類は、今回の話から除外しておくよ。
ナイド: 剣は「柄が短く先端が重くない近接斬撃刺突武器」だ。斬りつけ、突き刺し、武器を受け流し、などのように、やる事の多い忙しい武器だな。
Phant.F: やれる事が多い武器だな。刺突による一撃必殺、強烈な斬撃による斬り飛ばし、軽く速い斬撃による消耗狙い、と攻撃の手が多い上に、武器による受け流しにも存分に使える。
ルディア: 造りとしては、構造自体はそこまで複雑な物ではありませんが、長い刃を作るというのは高度な技術ですね。
ナイド: 短所は槍に近く、高い練度が必要であること。ただ、剣の場合は突きの難しさも1つの要因ではあるが、それ以上に「やれる事が多い」ことに起因する難しさがある。
Phant.F: そもそも斬撃刺突両用、という時点で既に難易度の高いものなのだ。選択肢の多さは長所でもあり、そのまま選択の難しさにも直結する。
ナイド: 練度については補う事が難しいのは、槍の回でも述べた通りだ。
ルディア: 剣の有効な使い方は、どのようなものが考えられるでしょうか。
Phant.F: 様々な攻撃手段、牽制、強烈な一撃の織り交ぜによって相手を翻弄するとともに、相手の攻撃は剣の優れた受け流し性能によって回避する。
ナイド: そこまで間合いの長い武器では無いので、防御手段は必要だ。剣は防御能力の高い武器でもあるので、剣で防御しても構わないが。その場合、1つの装備による攻防の切り替えという技術も要するが。
ルディア: 武器代表みたいな顔をしていますが、意外と特殊な武器ですね。
Phant.F: 構造の割に使い方が多岐に渡り、複雑な武器に負けない程の多彩さを持っているからね。
ナイド: 多彩である事のもう1つの問題点として、使い手に要求される能力が多い事がある。斬撃を制御する筋力、刺突を制御する器用さ、武器で攻撃をさばくには筋力も器用さも必要で、使い手のスタイルによっては素早さも要求される。
ルディア: それだけ要求されてなお、剣の使い手が多いのは何故でしょう?
Phant.F: 剣の利点の1つに、鞘がもたらす携帯性の高さがある。ほかの武器に比べて持ち運びやすい。これは結構な利点だ。万が一のためのサブウェポンとしても持っておける。剣の訓練を全くしない、という選択肢は非現実的だろう。
ルディア: ゲーム的にも、やれる事が多いですね。強烈な斬撃であったり、目にも止まらぬ連撃であったり、素早い切り抜けであったり、致命的な突きであったりと、多彩ですね。
Phant.F: 技量と能力を併せ持った時、弱点を持たぬ剣士ができあがる。その道のりが果て無く遠いのは、いかなる武器を使っても同じといえば同じであるが。
ルディア: というわけで剣とは、使いこなすには様々な基礎能力と高い練度の両方が必要になるが、それを満たせば他に比類のない多彩な攻撃を持つ武器でした。
ナイド: やれる事が多い上に持ち運びも容易という、メインにもサブにも良い武器だ。
ルディア: 以上、剣の回でした。では、今回はこの辺りで終わりにしましょう。

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