第1回「近接武器と遠隔武器」


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ルディア: では第1回目は、近接武器と遠隔武器についてですね。
Phant.F: 定義としては・・・近接武器とは、相手に当たる部分が自分の手元と繋がっている物。遠隔武器とは、相手に当たる部分が自分の手元から離れている物。くらいか?
ナイド: 境界線上のもの以外は、それで問題無さそうだな。微妙な所が、ウィップ、フレイル、チェーン、ネットあたりだが、まあそれらは近接武器と考えてもいいだろう。
ルディア: ずばり聞きますが、どっちが強いんですか?
Phant.F: お、早速来たねぇ。・・・聞く話によると、戦場で最も人を殺している武器は弓矢であるという。殺傷力など「ダメージを与える事」だけの力で言ったら、遠隔武器の方が上だろうね。
ナイド: 遠隔武器は、近接武器に対して、遠くからなら一方的に攻撃できる。これは相当なアドバンテージだ。
ルディア: それでも、近接武器はたくさんありますよね。
Phant.F: 冷兵器の飛び道具では、集団を完全に止められるほどの火力も射程も連射速度も無いからねぇ。攻撃にラグが発生する程度の連射速度しか持たない遠隔武器では、近接武器を止められない。つまり近づかれてしまえば、遠隔武器は近接武器に対する防御力を持たない。
ナイド: 遠隔武器は多かれ少なかれ、攻撃回数に限りがある。手持ちが尽きれば、補充するまで攻撃できない。近接武器に近づかれたら対応できない。遠隔武器が強く有り続けるためには、それなりに条件が揃わなければならないのだ。
Phant.F: 近接武器に近づかれないために最も汎用的でそれなりに有効な手段が、近接武器で食い止めてもらうというというものだからなぁ。遠隔武器を有効に運用するためには近接武器が必要になるという、役割分担的なものがあるね。
ルディア: 近接武器で守って、遠隔武器で攻める、という役割ですね。 戦士が守って、限りあるリソースで魔術師が攻めるという図式に似ていますね。
ナイド: 遠隔武器使いも、魔術師も、後衛職という意味では同じだからな。まあ、魔術師は比較的前衛殺しに向き、遠隔武器使いは比較的後衛殺しに向くという差異はあるのだが。
Phant.F: ファンタジーでは遠隔武器は、前衛職を有効に殺せない代わりに、飛空職を殺せるという重要な役割があるからなぁ。
ルディア: 飛んでいる相手というのはそれだけで脅威ですからねぇ。地形を問わず上を取れるというのは、それだけで優位に立ち得るものですからね。
ナイド: 飛空職は、飛んでいる事が最大の長所であり、最大の弱点でもあるな。飛ぶというのは大変繊細な制御を要する事で、そこにダメージを負えば最悪地面に真っ逆さまで、その落下ダメージだけで再起不能になりうる。だが、長所がそれに余りあるものなので、しばしば運用される。そうでなくとも、飛べるモンスターはそれなりに存在するしな。
Phant.F: ファンタジーでは飛ぶ手段が多くて飛ぶ敵も飛ぶモンスターも多いから、主武器として近接武器を持つとしても、副武器として遠隔武器を持っておかないと飛ぶ相手に対処できないという事になるから、全く遠隔攻撃の手段を持たないのは問題だ。まあ、その辺りを魔法で補うスタイルもあるが。
ルディア: どちらにもそれぞれの使い道があり、使い分けが重要、という事ですね。
Phant.F: それについては、用途に多少の差はあれど、現実もファンタジーも変わらないね。
ナイド: まあ、結論としては、攻撃だけなら遠隔武器が強いが、防御や持続性を考えると近接武器の役割は無くならない。使い分けすべし。と言ったところか。
ルディア: そうですね。と、こんな感じで様々な議題で武器について論じます。では、これからもよろしくお願いしますね。

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