第5回「信仰」

prev(04) back next(06)

(偵察兵ファント)ファンタジー世界における信仰ならびにコンピュータRPGとテーブルトークRPGにおける信仰の差異そしてこの王国では‥‥?‥‥ねぇ‥‥素の奴、無理しすぎ。
(薬剤師ルディア)無理してますよね。では、まずコンピュータRPGからですね。
(偵察兵ファント)ああ。まず、これには教会ってだいたいあるよね。治療/回復魔法ってだいたいプリーストマジックだし。
(薬剤師ルディア)(‥‥某FFの「白魔術」は違う気がしますけどね。)
(偵察兵ファント)何か言った?ルディアさん。
(薬剤師ルディア)いいえ。‥‥でも、具体的にはどんな神様を崇めているのかははっきりしていないことが多いですよね。
(偵察兵ファント)だいたい十字架が飾ってあるけどな。プリースト系のキャラはだいたい十字のマークがついた装備を1つは持ってるし。‥‥でも、「十字である必要」って、本当にあるのかなぁ?
(薬剤師ルディア)「分かりやすい」ということは間違いないと思いますよ。多くの人に親しまれるには「分かりやすさ」は重要ですから。
(偵察兵ファント)確かに。でも、世界観がゲームによって違うのに、この辺は曖昧なことが多いよね。間違いないことは、祈りを捧げることによって(主に)治癒の力を行使してくれること。(ってそれがファンタジーにおける神様の役目(笑)なんだけど)
(薬剤師ルディア)まあ、この辺りは現実世界の方の事情が絡んできますから。
(Phant.F)そうなんだよ。こっちの世界では結構やっかいでね、そうそう派手に取り上げるわけにもいかないんだよ。
(偵察兵ファント)素!どうしてこんなところに!
(Phant.F)固いことは気にするな。とにかく、コンピュータRPGは多くの人の目に触れることになるからね。世の中頭の柔らかい人ばかりじゃ無いからねぇ‥‥
(偵察兵ファント)(‥‥人のこと言えるのか?(汗))。
(薬剤師ルディア)(いきなり現れるんですよね、素の方も‥‥。)話をTRPGに移しませんか?
(偵察兵ファント)そうだな。こっちは一変して、神様の設定はかなりしっかりしてる物が多いな。完全に1つの「世界」を作り上げるわけだから、好きなようにできるってことだね。
(Phant.F)僕はコンピュータRPGでも自由にできるのは同じだと思うんだけどねぇ。異世界なのには変わり無いのだから‥‥。
(薬剤師ルディア)現実世界と大きく違うのは、神様が誰にでも分かるように力を行使して下さいますから、神様の存在が明らかなのですよね。
(偵察兵ファント)だからたとえ「この神様が一番えらい」という対立が起きることがあっても、「その神様は間違っている/存在しない」はありえないわけだ。もっとも、「その解釈は間違っている」という対立なら有り得るかもしれないけどね。
(薬剤師ルディア)王国ではどうなのでしょうか?
(Phant.F)教会ならあったはずだよ。
(偵察兵ファント)素は少し黙ってな。そういえば獣神の祭壇ってのがあったよなぁ。あとは‥‥(メモを見る)ああ、王国には教会もあるようだね。‥‥ん?どうしたのルディアさん。
(薬剤師ルディア)‥‥職業柄、あまりいい顔されないんです、あの方々には‥‥
(偵察兵ファント)‥‥彼らも治療が1つの仕事だからな‥‥
(Phant.F)まとめは頼んだ‥‥って、君達に言ってもやってくれないよな‥‥
(偵察兵ファント)おい、素、これで終わるつもりか、‥‥あ、逃げるな、僕から逃げられると思っているのかっ!(第5回・おわり)

prev(04) back next(06)