考える人に100のお題 に挑戦

考える人に100のお題 様よりお題を拝借致しました。
ところどころに歯抜けがあるのは、自分がそれを考察するに足る経験を積んでいないと感じたり、その言葉に対しての意見がまだ無かったりするもの。


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001 考えるということ
ある入力に対して頭脳が何らかの出力を返す事。あるいはその過程。

『入力』は1から複数。
『出力』は複数であっても良いし、0でも良い。が、過程でも出力はあるので0という事は無いと考えて良いだろうか。
そして過程でその人の人生が『参照』される。

参照先が人生という、個々人が全て違う、しかも時間で徐々に変化する膨大な『データベース』であり、『演算装置』がその時の感情に左右される為、人によって、また考える時によって答えが変わることこそが面白い。

人間はこの行為によって未来を予想し、他人とコミュニケーションを図るため、この行為こそが生きるという事では無いだろうか。

002 私
自分が自分の肉体の一部だと考える境界線の内側と、その肉体を動かす精神。

境界線は非常に微妙で、髪の毛は自分で、切った髪の毛は自分では無く、血管の中を流れる血は自分で、流れ出た血は自分では無く、アクセサリーや服は自分では無く、金歯や銀歯は自分、と大多数の人が思うのでは無かろうか。

また肉体だけでは自我を持つ『私』には成り得ず、必ずその肉体を動かす精神がセットになる。
肉体と精神は互いに影響を及ぼしあう辺り、面白い。

003 自由論
自由とは、妥協と協力の先にあるもの。

極論すれば、完全なる自由とは他者の犠牲なくしてはあり得ない。
故に、最大限の自由とは、他者との妥協点によって定められた範囲を各々が守る事という、一見すると自由とはかけ離れたところに成立する。

ならば他者がいなければ完全なる自由かと言えば、決してそうではない。
しかし他者がいない場合、他者がいる場合よりも格段に制限された事しか為せないだろう。他者の力を一切借りられないから。

結局、人は他者の協力なくしては、何もできないものなのだ。

004 友達とは
友達だと思う全ての存在。

‥‥このままだと自己定義なので、それを再度定義する。

同じ時を過ごすだけの価値を見出せる相手のうち、対等な関係と思える相手。

もう少しくだけた言い方をすると、一緒に遊んで楽しい奴。
自分は、友達ならばどうあるべき、などの議論をする気は無い。

余談だが、この定義は恋人を内包している。
つまり、恋人ならば必ず友達、という式が成り立つ。
それは自分の定義とは矛盾していない。

005 常識・普通
常識:それは誰でも知っているだろうなどという個々人の妄想。
普通:それが平均値だろうなどという個々人の妄想。

9割の人間が知っている事などほとんど無い。
個人が平均値を正しく見積もれるほどサンプリングなどできない。

しかもこれらは激しく文化に左右される。
ある程度小さい同一文化内であれば、それなりには通用するが。

とはいえ、他者とのコミュニケーションでは前提条件として使うので、自身の中でこれらは確立しておかないといけない。

ある意味人生の尺図なので、他人の普通を知るのは面白い。

006 芸術
人間が創作したモノのうち、他者の感性に働きかけるモノ。

心を揺さぶられた者にとってはそれは芸術であり、心を揺さぶられなかった者にとってはそれは芸術ではない。ある意味、相対的なものと言えるのでは無いだろうか。

しばしば理論とは切り離されて考えられるが、根底に理論があるらしき事も多々ある辺り、人間の感性は面白い。

007 学校・学ぶということ
学校:様々な事をある程度画一的に学ぶ機関。
学ぶということ:思考回路およびその参照情報をより豊かにする行為。

結局学校では『知識』『倫理』を教えてもらいながら『学び方』『団体行動』を自発的に学ぶのだろうが。多数の人間に対してある程度の学習をさせるには必要な機関だろう。
義務教育以降の教育機関に関しては、より高度な学習の場であるはずなのだが‥‥普通科の高校で学んだ私には、高校はどうにも受験勉強の場だった感が否めない。進学校という言葉がぴったりだっただろうか。
大学は様々な専門知識を習得できる、高度な学習機関と言えよう。

学ばなければ思考回路の性能は向上しない。人生一生勉強である。

ちなみに私は、『知識』も『考え方』も、あればあるだけ役に立つと考えている。

008 才能
これまでの人生経験全て。
それを『経験』と呼ぶなら、才能は『遺伝子情報』以外にあり得ない。

埋もれている能力を観測などできないので、才能があった、無かったなどというのは結果論でしかなく、特に『無い』を証明する事は不可能である。

個人的には、あまり好きな言葉では無い。

009 悪と正義
悪:他者に危害、不快感その他を与える行為。
正義:思い込み、あるいは屁理屈。

悪意を持った行動は絶対悪だが、絶対正義は存在しない。
結局は、自分が正義だと信じている事を為すしかない。

なるべく絶対悪にはならないようにしながら。

010 人生
その人の全て。

あるべき論をする気は無いので、以上で。

011 生きる糧・原動力
自分で見つけろ。

012 幸福論
幸福とは、その人が自分をどれだけ幸福であると思うかどうか、それだけである。

他者がどう思おうが、幸せに感じている人は幸せだし、不幸せに感じている人は不幸せだ。
他者と比較して判断する人ならば、比較して導き出したなりの幸福度を感じる事になるだろう。

他者の幸福の定義に口を出しても詮無き事である。

013 知性
考えると言う事ができる事。

もう少し細かくいうと、未来を予測したり自分以外の立場になったりする想像力を持ち、想像力を使用して他者とのコミュニケーションが図れる事。

故に、自分がコミュニケーションを図れない相手については、知性の有無の判断は難しい。

‥‥同じ人間であっても、知性の有無を疑いたくなる事はある。

014 自殺の善悪
絶対的に悪。

殺人などよりずっと重い罪。
命を授かった以上、死ぬまで生ききれ。

自分は例え何万人、何億人の命と引き換えであろうと自分から死んでなどやらない。
目の前の見知らぬ1人を助ける為に危険を冒す可能性はあるが。

015 美しいものと醜いもの
美しいもの:見た目の調和やバランスの良いもの。
醜いもの:悪意などの人の心。

外見の醜い人などいない、と思っている。
人を見て醜いと感じる心こそが醜い。

‥‥人の美醜など、所詮は文化でしか無い。
文化によって美醜の価値がまるで変わる辺りは面白いところだが。

016 遺伝子操作
技術。

ただし生命の設計図などという非常に難しい物を対象とする技術であるが故、安易に用いては思わぬしっぺ返しを喰らうであろう危険な技術でもある。
生命というものは、人間が軽々しく触れるほど簡単な代物では無い。

倫理的にどうのこうの言う気は私には無い。

017 生まれたこと
奇跡。巡り合わせ。

命を授かった事にはただただ感謝あるのみ。

018 恋愛論

019 権利と義務
権利:しても良い事。
義務:するべき事。

月並みだが、義務の不履行者に権利など無い。

020 音楽
人が創り出す、心地よい音の連なり。 芸術に内包される。

心地よさを感じれば音楽であり、心地よさを感じなければ音、逆に不快であれば雑音ないし騒音に過ぎない。故に人によってどこにカテゴライズされるかは変わる。

また時折自然が生み出す音について、音楽に酷似したものがあるが、自分の中ではそれはあくまで音楽に酷似した自然音であると定義する。

音楽は偉大な文化だ。
自分の感性にただ素直に、音の流れに身を任せれば良い。
自分は好きな音楽に包まれているだけでそれなりに幸せになれる。

021 家族
同じ屋根の下で暮らしている、あるいは暮らしていた大切な存在。

『家族』という字面を考えるならば、血の繋がりよりもむしろこっちの意味が強いのではないかと考える。『親族』ならば血の繋がりだろうが。

自分は幸運にも良い親を持った為、この言葉に悪いイメージは無い。

022 愛憎

023 忘れること
脳が不要と判断し、記録を捨てたり倉庫にしまい込んだりする行為。

脳の記憶容量は有限なので、脳は常に記憶を整理したり廃却したりする。
私は過去に、以下のような言葉を創っている。

 捨てるとは、有限を無限にする手段である。
 だが、有を無にする行為でもある。

忘れる事も同じ事である。
有限な脳の領域をあたかも無限であるかのように使い続けるには、不要な物は処分するしか無いのである。

また脳は、鮮明に覚えていては精神的に苦痛である事に対する記憶を薄れさせる。
そうしなければ、激しい感情に耐え切れなくなるからである。

余談だが、幸せすぎても脳には負担がかかるらしい。 本当だろうか。

024 無意識の内にあるもの
人間はどうやら、自分が感知しないレベルで情報を処理し、物事を考えているらしい。

ある意味そこには、感情を廃した冷徹な思考が眠っているのでは無かろうか。
いやしかし冷徹な思考とは意識的に甘い考えを排除したものであるから、違うな。
どちらかと言えば、非常に素直な考えがあるという方が正しそうだ。
しかしながら他所からの影響を非常に受けやすく、目や耳に入った意識していない単語などにあっさりと左右される不安定なものでもあるのだが。

複数の別の集団が近くで話しているのを聞いてみると良い。
時折、他のグループにつられてほぼ同じタイミングで同じ単語を言うから。

025 あしたについて思うこと
今日より良い明日を期待し、
今日より悪い明日を恐れ、
今日と同じような明日を予想する。

だが、明日の事をウダウダ言う前に、まずは今日を精一杯生きろ。
明日まで見越して行動するのは、それができるようになってからでも良いと思うがね?

まあ、明日への期待に胸をときめかせる事を悪い事だなどとは言わないけれど。

026 金と地位
いずれも、大きな力の1つ。

極論すれば、いずれも「他者を動かす力」。
人間が持ちうる力の中で、最も大きな力の部類に入る。

大きな力は制御が難しいというのは、言うまでもあるまい。

027 嘘をつくこと
必要な嘘と、必要悪の嘘と、悪意の嘘と、冗談の嘘がある。

必要な嘘は、つかなければならない。 嘘が下手でも嘘が嫌でも。
悪意の嘘は、ついてはならない。 嘘つきはそれをやる。

必要悪の嘘だけ、迷えばいい。
冗談の嘘は、ほどほどに。 あまりやると、嘘つきと誤解されるよ?

028 現在の自分と過去の自分
違うけれども同じもの。

自分は時間と共に常に変化するので性質は違うが、時間軸で繋がっている同一の存在。
そして現在の自分は、過去の自分を内包している。

いくら現在の自分を変えても、過去の自分は変わらない。
過去の自分をどうこう言うくらいなら、現在の自分をどうこうしろ。

余談だが、自分は過去の自分を他者と同じ程度にしか信頼していない。
これは一種の職業病である。

029 殺人
禁忌の1つ。

自分の、あるいは自分の大切な人の生命、精神、肉体が損なわれるのを回避する為、どうしてもそれしか手段の無い場合を除き、決して行ってはならない。

人間、多かれ少なかれそのような衝動は生じるが、衝動に任せ実際に行為を行う者は人間と呼ばれる資格は無い。そのような衝動はあらゆる物で包み込んで抑えろ。

余談だが、正直に言って私は、この衝動はかなり強い。
それに対してそれを上回る『楽しむ』という衝動と、理性と、幻想を総動員して外に漏れ出さないように包み込んで抑えている。

030 映画
娯楽の1つ。

視覚・聴覚を刺激する擬似観測により、その場にいるような気分で物語などを楽しむ事ができる高度な娯楽である。
読書などと比べると想像力をあまり使う必要が無い分、受け取り手にとっては楽な娯楽とも言えるのでは無いだろうか。
その分創る側は大変だが、よりリアルに近いものを伝える事ができると言えよう。

現存する技術では、実写映画よりもリアルに近い媒体は無いだろう。

031 ××フェチ
異常性欲の1つ。
とはいえまあ、数ある異常性欲を1つも抱えていない人はあまりいないだろうが。

大きく分けて、衣服に対するものと、身体の一部に対するものがある。
語源的に考えると、衣服の方が本来の意味だろう。

自分は衣服に対するものに関してはあまり理解できないが、肌に、特に際どい部分に密着していたものに対しては、分泌物がしみ込んだという事実が性的興奮を呼び起こすのであろうか? 想像力豊かな事で。
裸体よりも扇情的な衣服を着用している方がそそられるというのならば、分かりやすいが。見えそうで見えないものを見たい、隠されたものを暴きたいという欲望はごく自然な欲望だ。
まあ下着あたりは、そもそも隠されて着用されているので、その欲望の一種と言えなくも無いのだが。

身体の一部に対する物に関しては‥‥自分が割とそうなので、理解できる。
ぶっちゃけると、私は鎖骨フェチであり、背中フェチである。
何が良いかなどはこの場では語るまい。

032 居場所
自分の領域。または、自分が加わる事が当然のように思われている人の輪。

故に、通例居心地が非常に良い。
逆にいうなれば、居心地の良さを感じられる場所が居場所なのではなかろうか。

また、愛称があるという事は、そこは居場所であるといえると思っている。
故に、少なくとも愛称の数は居場所がある、あるいはあったであろう。

033 本能
欲望、衝動など、理性的な思考回路とは違う所から湧き出てくるもの。

人間ならば、本能よりも理性を優先させるべき時がある事は周知のとおり。
とはいえ、基本的に種の保存の為のプログラムなので、いくら理性が発達した人間といえども抗う事が困難な場合もある。

うまく付き合っていかなければならない。

034 ストレス
精神に負担をかける外部あるいは内部からの精神的圧力、
に対する人体の反応。

圧力そのものはストレッサー。

生きていくからには必ず感じてしまうもの。
うまく解消していかないと体を壊すので、必ず解消法はたくさん持っておくべき。

人に与えるのはできる限り避けたい。
存在する限り、全く誰にも与えない事はほぼ不可能だが。
――そこを論ずるのは、自由論に近いかもしれない。

035 優柔不断
なかなか物事を決められない事、あるいはそのような人。

えてして優しすぎたり貧乏性だったりする。
両方である事もしばしば。

どちらかを選ぶというのは、どちらかを捨てるという事。
故に、捨てられない人が優柔不断になる。

傍から見てやきもきはするが、かなりの割合でいい人だったりする。

036 愛情と恋情

037 守るもの
大切な人や物や事。

(言葉の意味が広く、自分には考察が困難。)

038 不変の真理
変わらない事など無いという事のみ変わらないという自己矛盾。

039 理想と野望
理想:最良の状態。
野望:大きく高い目標に向かう意志。

ポイントとベクトルくらいの差がある言葉。

理想は理想点であり、現状と理想が遠い事もあれば、現状イコール理想である事もある。
『理想論』などと言った『到達できない』事を示唆する意味もあるが。

野望には強い意志があり、必ず現状とは遠い場所を目指している。
本人が『到達できない』と思っていては野望を抱いたりはしないだろう。

040 同性愛
異常性愛の1つ。

同性の同性愛は排斥され異性の同性愛は美化されて表現される傾向にあるように思える。
同性ばかりの排他的な集団において増えるというのが事実であるか否かは、そのような集団に属した経験も無く、統計も手元に無い為、不明。

本能の衝動では無いので、本能レベルで精神的性別が入れ替わっていない限りは、むしろ理性によって選択された行動とも言えるのではとも考えられる。
人間以外の生物に関する同性愛の資料があれば、その異常性の出所を考察する参考になるかも知れないが‥‥自分の知る限りそのようなものは知らない。 あっても調査しようとはあまり思わないが。

041 いじめ
他者を使わなければ心の平静を得られない弱者による行為。

多くが無害そうな相手を標的にする辺りからも弱者の行為である事が分かるし、多数で1〜少数を標的にする事からも自明であるが。
そんな雑魚共の為に心労を抱えている者が後を絶たないかと思うと言い様の無い怒りを覚えずにはいられない。

自分の為に人を苦しめるんじゃねぇ。
自分の不安や不満程度、自己解決しやがれ。

042 現実逃避
短ければ休憩。
長ければサボタージュ。

現実と向き合い続けていては疲れるから、たまにちょっと現実から目を逸らすくらいは問題ないかと。
長い事目を逸らし続けるのは逃げだが。

深呼吸をひとつしたら、気合を入れなおして現実を睨もう。

043 奇跡
そうそう起こらないもの。

信じても良いが、最初から頼ってはいけない。
願っても良いが、最初から求めてはいけない。
祈っても良いが、最初から待ってはいけない。

人事を尽くして天命を待つ、と言う。
やれる事をやりきらなければ、奇跡など起こりはしない。

結局、奇跡などと言いつつ、起こるべくして起こるものなのだ。

044 唯一無二
そこらへんにあるもの。

実も蓋も無いが、2つと無いものなどいくらでもある。
かつては同じものを造るほうが難しかった。

045 人格・アイデンティティ
人格:人間の性格的な性質。
アイデンティティ:自分は他者とは違い、自分は自分と同じということ。

人格はアイデンティティの重要なファクターの1つ。

自分はどうしたって他者とは違うのだから、無理に自分を主張せずとも違うものは違う。多に埋もれたくないという気持ちは分からないでもないが。

多重人格というものがあるが、あれは同一の個体が自分自身の中に性格的な切り口でアイデンティティを多重定義しているのだろうか。性格の異なる面の自分でも通常は自分の中の異なる面とするが、それを完全に自分では無いものとみなすという意味で。

046 小説・漫画・絵本
文章や絵を使用した、物語などの表現手段。また、その作品。

小説<絵本<漫画 の順に、絵の役割が大きくなる。
どれが優れていてどれが劣っていると言うものではなく、形式の差異があるのみ。
絵が少ないほど読み手の想像力を求められるが、想像の自由度は高くなる。

ところで、サウンドノベルやヴィジュアルノベルといったものを、音が付いているが絵本に近いものと定義しても差し障りは無いだろうか?

047 手放せないもの

048 夢
1.睡眠中に行う脳のデフラグ中に起こる記憶の混ぜ合わせの認識。
2.理想の未来。 特に未来の自分について指す。

この2つが同じ単語であるのは、夢が夢のように儚いものであるからなのであろうか?
英語でも両者は同じ意味の単語になるあたり、非常に面白いのだが。
余談だが、英語でも「夢のような」=「儚い」であるらしい。

どちらの意味にせよ、夢はどんどん見て良いかと。

※デフラグ(デフラグメンテーション:非断片化)
記憶装置のデータの断片化を解消する操作。要するにデータの整理。

049 虐待
弱者に対して酷い仕打ちをする最悪の行為。

これも心の弱者による最低の行為と言えよう。
弱き者は庇護の対象ではあっても、捌け口ではありえない。

理解不能。

050 他人との距離
最初はいろいろなものがぶつからない距離を取る。
徐々に距離を詰め、かみ合わないと感じたら距離を保つ。

物理的な距離と精神的な距離には密接な関係があるらしい。

051 渇望するもの
自分に無いと思うもの。あるいは自分に足りないと思うもの。

無論、人によって様々だろう。
どう考えても他人よりあるのに、本人は無いと思っている物も少なくない。

物の場合は全く無いもの、力の場合は既に人よりあるものを望む傾向があると思われる。

052 怖いもの
分からないもの、未知なるもの。
あるいは、その害を知っているもの。
あるいは、とにかく怖いもの。

分からないから、怖い。
分かるから、怖い。
わけも無く、怖い。

自己防衛の為の感情の割には、個人差が大きいのが面白い。

053 個性
同じカテゴリーに属するものの中に現れる差異。

個体ごとの特性。
生き物でもモノでも、同じ種類の中にも様々なものがある。
原材料から作り出される過程において、全く同じものは1つとして無い。
そこに個性は生まれる。

しかし、画一的な教育を施しておいて、実際に求められるものが個性だというのは実に皮肉なものである。

054 性善説と性悪説
どちらも一理あるが、どちらも間違いと考える。

人間の本能に、善も悪も無い。
『生きること』そのものに善悪を論ずるのは無意味。

知性を得て倫理を知るに当たり、人は善悪の概念を得ていく。

もっとも、人によって善と悪の定義はまちまちなのであるが。

055 かっこいいもの・ひと
いわゆる『男性的な』良さの1つ。

『かわいい』と対を成す言葉だと考える。
無論、女性が格好良くても一向に構わない。
格好良さを感じる点は、人によってまちまち。

# 傾向はあるはずだが、自分には上手く見出せない。
# 誰か言語化を求む。

個人的には、シンプルでシックでシャープでスマートでスレンダーでスピーディでサイレントなものを好む。

056 変化すること
大小はあるにせよ、時が流れれば必ず変化はする。

まあ、人間の一生程度の時間で考えれば、微動だにしないように見える物も多々あるが。
変わるのは当たり前である。 留まろうという意志を持つのは結構な事であるが。

数学の世界などは決め事の世界なので、変化しない物をあっさりと作る事ができるのだが。
ただし概念というものは、理解できる者がいなくなった時点で潰える程度の物であるが。

057 安楽死
グレーゾーン。

自殺に関して私は絶対悪と定義付けているが、これはグレー。
自分はこの選択を取ろうとはしないだろうが、人が選ぶのを許さない事もできない。

058 外見と中身
視覚的に判断できる情報と、それ以外の情報。

外見だけで中身を判断する事は当然できないが、中身は外見に影響を与える。
例えば人間の場合、普段よく着ている服装やよくする表情などが分かりやすい。
それを勘違いして、外見で中身を判断できると思ってはいけない。
しかし最初は中身を判断する材料が外見しかないので、外見で予想を立てることになる。

余談だが、私は理系畑で育ってきた為か、理系の人間だけは見れば何と無く分かる。

059 平等の定義
全く同じ事。
あるいは、選択肢と可能性が同じように存在する事。

いずれにせよ、完全な平等など不可能。
だからといって、平等でない事を放置しておくわけにもいかないのだが。
そして今日もまた格差は広がる。

060 結婚

061 ファッション論
ファッションは自己表現の1つ。
自分を表現する重要な要素。

ファッションには性格が出る。
逆にファッションが変われば性格も引きずられる、かも知れない。

062 大人・子供
自立できて、節度と想像力をある程度持ち、故意に他者を傷つけない者が大人。
それ以外は年齢によらず大人ではない。
純粋な考え方と遊び心を豊富に持つのが子供。
それらを無くしたら既に子供ではない。

この定義において、自分は大人であり、かつ子供である事を目指す。

063 目に見えるものと見えないもの
光を反射している面とそれ以外。

『外見と中身』とほぼ同じ。
ただし、光の届かない部分は見えないし、光を当てれば中も見える。
光を反射しないならば、どこにあっても見えない。

物理的な事を書いているが、これは比喩でもある。

064 信じる
根拠のいらないもの。

信じる為に根拠を得ようとするのは間違い。
疑いを晴らす為に根拠が必要なだけである。

一度信じたら、裏切られた程度で泣き言を言うな。
信じるとはそういう事だ。

信じる事ができないのも疑う事ができないのも問題あり。
自分は自分を信用していない辺り、問題があるのであるが。

065 日本と世界
日本は世界の一部。

066 青春
若気の至り。

無論、良い意味で。

067 死刑
死ぬ程度では贖えない程の罪を犯した者に与えられる刑罰。

生かしていても食料の無駄という程度の理由で殺されるのが相応しい。

罪の重さよりも救いようの無さで決めるべきものだが、難しいか。

特に反対する気は無い。
他人に非人道的な行為をした者に対して人道的に接する必要は無いのだから。

但し、冤罪には注意が必要。

068 セックス
1.体を重ね合わせる行為。
2.心を重ね合わせる行為。
3.遺伝子を重ね合わせる行為。

1つめは肉体的な快楽を得る物。
2つめは精神的な快楽を得る物。
3つめは新たな生命を得る物。

激しいものであり、それだけで多くの愛憎を生み出す原因となる。
今までも、そしてこれからも。

069 自分の意志
最終的に決定を下した要因が自分にある事。

他人に意見を求めても自分の意志だが、他人の意見に流されたら自分の意志では無い。
他人の意見を聞かないのとは違う事に注意が必要。

他人の意見を咀嚼した上で自分の意志に取り込むか否かを決めるのが正しい在り方。
自分の意志は、強固でかつ柔軟であれ。

070 ××依存
どうしてもそれを行う、あるいは摂取するなどしなければ精神の平静が保てない状態。

依存症の持ち主は非常に多い。
酒や煙草や賭博などは有名だが、その他にもさまざまなものがある。

よく引き合いに出されるのがコーヒーやチョコレート。
いずれも精神依存性を持った嗜好品である。

過ぎたるは及ばざるが如し、という言葉がある。
依存性の物に限らず、何事もほどほどに。

071 闘う
他と対立し、争う事。

闘いに勝敗は付き物。
『力』のあるものが勝つ傾向にはあるが、必ずしもそうとは限らない。

力ある者と闘うのはしんどいが、時として闘わなければならない事もある。
闘わなくて済むのが理想だが。

072 殺したい
抑えなければならない衝動。

多かれ少なかれ誰しも持つ衝動であろうが、実行は許されない。
どうしても殺したいなら、空想上で何度でも殺せばいい。

それに飽きた頃には、我慢できない衝動では無くなっているだろう。

073 制服の賛否
いいんじゃない? 可愛いし。

もう少し真面目に言うと、制服というのは「同じものに所属している」という意識を高める事ができるものである。同じ装備を支給する事によって士気を高めるというのは古来より行われてきた事だ。
個性云々の前に、集団意識を覚える事に何か問題があるだろうか?

そもそも、服が同じ程度で個が埋もれるわけが無い。

074 私の住む街
かなり大きな街の、それなりに中心部に近いくせに妙に静かな地域。

妙に住み心地が良く、すっかり居付いてしまっている。

075 周りにいる人たち
仲間達。

076 放課後
友人達とのお喋りタイム。

一番に思い出すのは、放課後の部室。

‥‥『考える』というテーマから外れているが、これしか思いつかない。

077 宗教
必要とする者が寄りかかる柱のようなもの。

信仰に篤いのと盲信しているのとは違う事に注意が必要。

自分は無神論者で無信仰だが、信仰の対象物に対してはそれなりの姿勢で臨むだけの心は持ち合わせている。
――十字架と六芒星を隣り合わせにしたアクセサリーを身に着ける奴の台詞では無いか。
宗教の排他性には、その程度には皮肉的に接している。

排他的な面だけは、自分とは相容れない。

078 努力
身になるもの。

好きでやっている事には一歩及ばないが、それでも努力は必ず身になる。
人間は成長する生き物なのである。

そうして得たものは、非常に強固な柱となる。
付け焼刃とは、重みが違う。

079 優劣
どうしたって付くもの。

優劣に一喜一憂するくらいなら、その間に己を磨けば良い。
とは思いつつも、なかなか実行できないのが現状。
私もまだまだである。

当然ながら、比較をしなければ優劣など付かない。
同じ物差しで計れないものは比較できないので、優劣も付かない。
その程度のものなのだが。

080 差別と区別
本来同列に置くべきものに対して上下を付けて線引きするのが差別。
それ以外の線引きは区別。

年齢や学年など、元から上下の概念が存在するものに対して上下を付けて線引きしても差別にはならない。
同列に引かれた線引きを差別と呼称するのは大間違いである事は言うまでもない。
違いは存在するものなのだから。

どうも、男女の区別を差別と勘違いしている人が多いように見受けられるのだが。
どうも、男女の差別を区別と勘違いしている人が多いように見受けられるのだが。
何故なんだろうね?

081 自然
1.ありのままであること。
2.ありのままの動植物。
3.人間が左右できない太陽と月と地球の営み。

何かと人間の手が入っていないものを指す事が多いが、人間も自然の一部という考えもある。
しかし地球の許容量は、今の人間の活動に揺るがないほど大きくは無い。
自然を尊重しなければ、人間はそのうち自滅するだろう。

その前兆は、すでにあちこちで見られ始めている。
果たして人間は、自滅を免れる事ができるだろうか?

082 精神異常
過程よりも、結果が問題。

結果として迷惑な行為や人の害となる行為や法を犯す行為をするならば、社会からは隔離しなければならない。
日常生活レベルで激しく恐怖を抱くような何かがあるようなら、そのような何かから遠ざけて療養させてやらなければならない。

もっとも、軽度の精神異常なら誰でも抱えていると思うのだが。

083 宇宙
果てしないほどに広く、深く、大きなモノ。

美しさとは裏腹に、過酷過ぎる空間。

ロマンはある。
しかしそこまでの距離は、あまりに遠すぎる。

084 リストカット
有名な自傷行為の1つ。

自殺の代名詞のようにも言われるが、然るべき事を行わないと割と死ねない。

自分には何故か、女性のほうが多いような偏見的イメージがある。
傷跡を気にする事とのギャップが、そのようなイメージを持たせるのだろうか。

自分は、そんな傷跡を持った人がいても大して気にしないようにするつもりだ。
――自殺は悪だと言い切っているだろうって?
自殺未遂の末に今も生きている人を悪だとは言わないよ。

085 苦痛
生きている以上、それなりにはある事。

乗り越えるなりやり過ごすなり、うまく付き合っていくしかない。

必ずしも立ち向かわなければならないものではないと私は思う。
そんなに強くあらなくたって、いいんじゃない?

086 望み
叶える物。

自分から向かうのが、望みが叶う一番の近道。
望みを口にする事は、目標を明確にする事に他ならない。

極端な話、宝くじも買わなければ当たらない、というものだ。
少々意味がずれているが、端的に表しているだろう。

087 人間の定義
学名 Homo sapiens sapiens に属する存在。

身も蓋も無いが、そうとしか言えない。

どこから人間に分かれたか、人間から何に分かれるか。
その境界線は、ようとして知れない。

今の人間に種が変わるほどの突然変異が起こったら、どうなるのだろうか?

088 最高の思い出
死ぬ間際にでも考えればいい。

089 コンプレックス
何かを異常なほどに気に掛ける事。
心理が何らかの方向に寄り過ぎている事。

基本的に異常心理に対してしか用いない為、例えば恋人の事を想い続けているからといってコンプレックスになるわけでは無い。
恋愛そのものに対して異常に執着するならばそれはコンプレックスだが。

余談だが、私は inferiority complex と superiority complex を同時に抱えた困った人である上に、 lolita complex まであるどうしようもない人である。

090 身分・上下関係
社会には付き物であるもの。

あまりにまっ平らでも、暴走する人や迷走する人や困惑する人が大量に出てきてしまう為、指南する者という意味で上に立つ者は必要だろう。
全員が物事を見極めて動けるならば、上下関係など必要ないのであろうが。

上に立つものには上に立つものなりの、下を支えるものには下を支えるものなりの役割が存在する。その役割を為さないようであれば、上下関係など意味が無い。

往々にして上に立つものが暴走したり任務不履行であったりする事で、下を支えるものが苦労し、困惑する。
あるいは、下を支えるものが権利ばかり主張して義務を怠る事で、上に立つものが奔走し、疲弊する。

091 将来
先の事。きたるべき未来。何かが変化した未来。

通例、何らかの変化があるであろう程度の時間をはさんだ先の事を言う。 今とは違う事を見越して使う言葉。
つまりこの言葉を使う時、未来に対して変化を期待して、あるいは不安を持っていることを表す。

将来のことを考えるときは、未来をより良くしようと考えるときだ。
先の事を考えて行動する事は、悪い事ではない。

092 自意識
自分が他から意識されている事を意識する事。

実際には人は、あまり他人の事を見てはいない。
親しい人間であっても、案外見ていないこともあるのである。

しかし逆に、何でもない通行人や偶然居合わせた人を観察する人間ウォッチャーもいたりするが。

そんな程度の物だという事は分かっていても、他者からの評価は気になるものであるが。

093 「生きている」とは
目的を持って日々を送っていること。
また、その状態に戻れる状態であること。

目的を持たずに日々を送っていては、死んでいないだけで、生きているとは言えないと考える。

また、一時的に生命活動が途絶えても、元に戻るなら生きていると解釈する。
結果的に戻らないなら、生命活動が途絶えた時点で息絶えていたという、ある意味シュレーディンガーの猫的な定義だが。

094 強さと弱さ
力の強弱と心の強弱はまるで違うが‥‥

力に関する強さと弱さ:何らかの勝負で、勝つことに長けているか否か。
心に関する強さと弱さ:何らかの障害に対して、負けないか否か。

結局は、勝つ能力と負けない能力が強さ。

勝てないが、負けない人もいる。
勝てるが、負ける人もいる。

自分は勝てないし負ける人。取り合えず負けない強さが欲しい。
いや、今でも諦めだけは充分悪かったりするのだが。

095 隠し事
良い物も悪い物もある。
後ろめたさを感じるようなら悪い隠し事。

通例、隠している間に事は膨れ上がる。
伏せておくか否かで迷うような物なら、さっさと開いてしまうがいいだろう。

まあ、隠さなければどうしようもない事は存在するが。
そういうものは、起こった時点で既に何かを間違えているのだが。

096 日常の風景
その人が日々行っている事、あるいは日々目にしている事。

思いつくのは、他愛も無いおしゃべり、あるいは道を行き交う人々。
つまりはそれが私の日常なのだろう。

自分の日常はどうも、他人がいなければ成立しないらしい。

097 敵と味方
敵:自分と対立する者、あるいはそれに加担しようという意志のある者。
味方:自分に加担しようという意志のある者。
あるいは、
敵:自分の障害となる物。
味方:自分の助けとなる物。

意志を持つ者は上の定義、意志を持たない者や人以外の物は下の定義。
人の場合、敵でも自分の助けになる場合もあるし、足をひっぱる味方もいる。

味方と協力し、中立を味方に付け、敵をも利用する。
戦力を増強する事から、戦いは始まっている。

098 整形・化粧・着飾ること
整形:恒久的な肉体の外見の変革。
化粧:一時的な肉体の外見の調整。
着飾ること:肉体に纏う物による外見のイメージの付属。

外見は、その人の印象に大きく左右する。
特に女性は自分の外見を高めようという心理が強い為、上記の事柄には関心も強いだろう。
‥‥最近は女性だけの事では無くなってきつつあるが。

まあ、どんな外見が好まれる傾向にあるかなど、5割は文化に依存するのだが。
本能的な部分もあるだろうが。 動物でも、特に鳥は外見で判断する種も多いようだ。

何であれ、自分を高めようとする向きは悪い事では無いかと。
整形までになるとどうかとも思うが。

099 神
心の拠り所、心の支えとなる柱の1つ。

それで個々人が倫理的、道徳的なものを遵守できるならば大いに結構。
個々人がそれを信じ、生きていく心の支えとするのに何も文句は無い。
だが、押し付けられるのはごめんだし、それで争いとなるなど言語道断。

私は無神論者だ。だが、神を信ずる者を否定はしない。
神聖なものに対する畏敬の念は持っている。
それでも何か文句があるか?

100 死=?
主観的に見れば、終焉。
客観的に見れば、永遠の別れ。

私は死後の世界も輪廻転生も信じていない。
故に、私の定義では、主観的には無になる事と等しい。

主観的な無が訪れるので、再会もありえない。
故に、客観的には完全な別れを意味する。

死した後も、記憶や記録には留まる。
それは生きた証ではあるが、死んでない事にはならないと考える。

死んだ後の事など、死んだ後に考えればいい。
考えられれば、だが。

歯抜けは残っていますが、ひとまず終了です。
ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
お題提供者様には、今一度感謝を。 楽しませていただきました。

歯抜け分に関しては、またぼちぼち埋めていきます。


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